かさ國について

創業150年の歴史

1871年(明治4年)
屋号を「笠國」の名前で行商としていた小林國三郎が創業。高野山に移住し店舗設立
1905年(明治38年)
二代目 小林由助 代表に就任
1935年頃(昭和10年頃)
和菓子屋として開業。高野山銘菓(みろく石 高野通宝 ひじり羊羹) 誕生
1963年(昭和38年)
三代目 小林 博 代表に就任
1980年 (昭和55年)
かさ國 設立
2003年(平成15年)
四代目 小林 順一 代表に就任
2016年(平成28年)
五代目 小林章義 代表取締役就任。現在も高野山の伝統を守り、本当に美味しく愛される和菓子の開発し続けています。
1871年(明治4年)年創業

1871年(明治4年)

当時行商をしていた小林國三郎が、よろず屋「かさ國」として創業いたしました。
主に傘を製造販売していたことから、自身の名前をとって、「かさ國」と命名。
和菓子屋となった現在もその「かさ國」の名前を継承しております。

外観写真は昭和47~48年頃の改装時

明治以前は、高野山一体の寺領を保証されていました。しかし明治政府の神仏分離政策により高野山は再編成され、それを機に國三郎は、高野山に移り住むこととなります。外観写真は昭和47~48年頃の改装時の写真です。

開業当時の図

1935年頃(昭和10年)

和菓子屋として開業。
当時は交通が現代のようにバスなどの交通機関がなく、高野山を訪れる人は徒歩にて登山をしていた。そんな登山で疲れた方を癒やす宿坊寺院にてお菓子を振る舞われていました。かさ國の和菓子はそんな宿院、約50カ寺で振る舞われていました。

お菓子の写真

主に宿坊からの依頼を受け和菓子を製造していたかさ國でしたが、あるお寺の高僧からのご依頼により、高野山名物としての和菓子を開発することになりました。それが、今も受け継がれる高野山銘菓、みろく石・高野通宝・ひじり羊羹 です。

  • 銘菓みろく石
  • 銘菓みろく石
  • 銘菓みろく石
  • 銘菓みろく石
  • こだわりの小豆から作る自家製餡

銘菓みろく石

開業当時の高野山は交通の便は今ほど良くはなく、多くの方は徒歩による登山で高野山に訪れていました。 その頃、登山で疲れた体を癒やすために、宿坊で振る舞われていたお菓子の1つにみろく石の元となるお菓子がありました。

高野山の前官(ぜんがん)(=位の高いお坊さん)が、かさ國に高野山の名物となる菓子を「みろく石」という名で名物にすることを三代目に小林依頼されました。

「みろく石」とは、高野山奥の院にある小さなお堂の中に置かれた手のひらサイズの石のことです。この石は弥勒菩薩が住む浄土から転がり落ちてきた石とされ、撫でると弥勒菩薩の縁(えにし)を授かると言われ、大変ご利益のある石です。

このようにして高野山名物「みろく石」が生まれました。高品質な北海道十勝産の小豆をじっくりと炊き上げた粒餡は、ここ、かさ國だけのならではの味なので、是非ご賞味ください。

  • こだわりの小豆から作る自家製餡
  • こだわりの小豆から作る自家製餡
  • こだわりの小豆から作る自家製餡
  • こだわりの小豆から作る自家製餡
  • こだわりの小豆から作る自家製餡

こだわりの小豆から作る自家製餡

和菓子と言えば餡。多くの和菓子屋では加工餡を仕入れるなか、かさ國では、その餡にこだわり自社内工場ですべて製造しております。

また、かさ國ブランドとして、鮮度を保つためにも、その餡は他店に卸さず、かさ國のみで使用しております。その餡に使用する小豆の量は年間で約8トンです。

かさ國では、十勝産の小豆を主に使用。十勝産の小豆は、とても上品な甘さで、舌触りもなめらか、かさ國の和菓子の味をよりひきたたせる、無くてはならない主役の餡となっております。

かさ國だけでしか味わえない永年愛され続ける餡の風味を是非ご賞味ください。

  • かさ國佛手柑
  • かさ國佛手柑
  • かさ國佛手柑
  • かさ國佛手柑

かさ國 佛手柑

佛手柑とは、インドから仏教とともに伝わった果実。 みかん科の常緑低木で初夏に白色の花が咲かせます。実(み)は柚等柑橘系の植物に似て大きく、先は手の指のように裂けているため、この名前がつけられました。そのままでは、皮の部分しかなく、酸味と苦味が強く、生食には適さないものになります。

かさ國ではこれを蜜漬けにすることで、美味しい和菓子となるのですが、その製法は大変難しく、漬け込むのにもとても時間がかかります。(最低5年は漬け込まないと、味がまろやかになりません。) 今もより良い味の研究を行っているので、年月と共に進化しているお菓子となります。

かさ國でこの佛手柑の蜜漬けを製造販売が開始されたきっかけは、三代目小林博が、過去に修行をしていた和歌山市内の和菓子店が後継ぎが無く空襲等でなくなってしまいました。その後、そこで開発された佛手柑の蜜漬けを、このまま絶やすことは大変勿体無いと考え、かさ國で引き継ぎ、製造販売させてもらえるよう店主にお願いしたことから始まりました。代々受け継がれ、長年の研究により生まれたかさ國の佛手柑の蜜漬けを是非ご賞味ください。

日本で生産している農園は少なく、かさ國では和歌山県有田産のものを使用しております。 また、漬け込むのにも時間がかかり年に一度の製造で希少な佛手柑の蜜漬けをかさ國では、高野通宝など他の和菓子にも使用しております。